2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第79回 若葉の薫る5月 京のまちは王朝絵巻の葵祭

花吹雪が舞う京都の東山は5月を前に麓から薄緑に衣替えする。山頂へ向けて萌黄が駆け上る頃、京は祭の季節だ。葵祭。清少納言は枕草子「4月、祭の頃」の項で若葉の都を綴っている。 『祭 の頃はいみじうをかし(ことのほか趣きがある)。木々の木(こ)の…

第78回 秀吉は醍醐花見で何をみたか

〜重文屏風に描かれた豪華絢爛の絵巻〜 関 西の桜は九州、関東に比べて開花が遅く、ようやく見ごろを迎え、満開は7日前後になるだろう。歴史に残る最大の花見イベントは太閤秀吉の醍醐花見をおいて ない。千葉・佐倉にある国立歴史民俗博物館所蔵の「醍醐花…